生命の期限~早期胃がん幽門側胃切除術の後で

胃がん告知と手術の後のこころと身体のアップダウンをみつめる

ロキソニンテープを小さくきって貼る

 今日、地元で「新酒を祝うイベント」が開催された。今年で3年目の参加。昨年からは胃がんの手術を受けた後の参加になる。
 胃が3分の一になり、お酒との関係がどうなっているかというと、基本、飲まなくなった。ビールは大好きだった。農作業をした後は、350ml缶をぐっと飲み干す。食道がんで70歳で亡くなった父と異なり、お酒はそれほど好きではなかったが、それでもビールは毎日1本は楽しみだった。
 飲めなくはない。ビール1本ぐらいは。でもおいしくない。日本酒はもともと身体に合わず、ほとんど飲まない。うまいとも思わない体質で、普段は飲まなかった。集落の集いでは日本酒が中心でどんどん注がれる。飲めないわけではないのでお付き合いはできるが、限度を超すと気持ちが悪くなり、トイレですべて吐き出してから席にもどるという感じだった。
 胃を切った今は、地元から離れた職場の他ではカミングアウトしていないので、ビールも日本酒も注がれる。適当に最初だけお付き合いをするが後は飲んだふりをしてごまかしている。それでも結構、飲んでしまうこともある。今日もそういう日だった。そうすると、お腹がおかしくなる予感がする。すぐにトイレにいく。排便かのどに指を入れて飲んだお酒を吐き出すかしないと、猛烈に気持ち悪くなり、やがて、全身のこむらがえりが起こる。とくに足がつっぱって立てない、歩けない状況に。
 (胃がないのに口に指を入れて果たして胃液(胃酸は出ていないのではと思ったが)と混じったお酒を吐き出せるものかと思ったものだが、以前の経験で二度目に出せた。飲んだお酒は胃を通り越して腸になだれ込んでいるはずだから、指では出せないと思っていたが、胃を切る前と同じに出せた。)
 以前、お酒を飲みすぎた夜中にこむら返りが起こり、20分ぐらい苦しんだ。だから慌てて対処したが、胃液を出す前に排便があり、それで少し、嘔吐しそうな身体が楽になり、吐くのをやめて様子を見ることに。
 イベントが終わり、マイクロバスに乗る段になって足にきた。こむらがえり。強烈ではないがうまく歩けない程度に。バスに乗り込んで足をマッサージして、痛くない姿勢を模索した。20分ほどで痛みは消えた。
 ある胃がんの方のサイトで肩と首の痛みについて言及している個所を見つけた。以下がそれだ。 
・肩と首の痛みは、筋力が落ちて、肩周りの運動もできていなかったことからの激しい凝りが原因とのこと
・なので、リハビリ科に予約を入れてもらい、凝りをほぐす治療を行うことに。それと湿布を処方してもらった。
・大事なのは、温めること。湯船にゆっくり浸かって体を温め、血流を良くすること。そうすることで凝りは少しは和らぐとのこと。

 マッサージは、無理だが温泉は近くにあるので週に1,2回は通う。ロキソニンテープは処方してもらっているが、100mgと強烈すぎて逆に痛いし、身体がおかしくなることが分かったので、小さく切って患部に貼ることにした。1日で貼りかえる。これで大分よくなった感じがしている。